フォト_ギャラリー

2022年05月05日 [ 第698回 ]

 ツリスガラ

 

 

 

 ツリスガラ(雌と思われる) Eurasian Penduline Tit Remiz pendulinus

 分類:スズメ目 ツリスガラ科

 全長:11.0cm

 翼開長:不詳

 分布:本州中部以南で冬鳥。

 生息環境:平地の葦原。

 食性:カイガラムシなど。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2022年3月29日

 撮影時間:14時36分08秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2022年3月29日

 撮影時間:14時36分32秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2022年3月29日

 撮影時間:14時36分37秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 実は前回前々回とこの河川敷へ足を運んでいた本当の狙いはこのツリスガラだった。 早い段階で 情報は貰っていたがたまたまこちら方面で用事が相次いだという事も有って当然の事の様に入り浸る 結果となった。 ツリスガラは近年でこそ観察例が増えたとは言え50年ほど前には図鑑にもほとんど 掲載が無く非常に珍しい迷鳥だったそうで僕も個人的に縁が無くこの撮影機会は貴重だった。 他にも 様々な野鳥が観察出来る条件でツリスガラも狙えるとあっては行かない手は無い。 しかし用事のつい でとなるとこの日を逃すと当分予定は無く季節的にも恐らく最後のチャンスになりそうだった。
 そんな訳で前回の翌日用事を済ませた僕は薄い望みを抱いたまま現場へ向かった。 聞けば早朝 の出現率が高いとの事で午後からの参戦となってしまった僕は半ば諦めつつあわよくばという気持ち で足を運んだ。
 葦原では相変わらずオオジュリンの群れが出入りしていて僕を幻惑し苦しめてくれた。 ツリスガラを メインで狙っているとは言え見極めてからシャッターを切っていては間に合わない可能性が有るしオオ ジュリンと言えどもみすみすシャッターチャンスを見送る手は無いので全て撮影しようと決めていた。  そんな折り現場に居た1人がツリスガラを見つけた。 僕は飛んで行ってその姿を探したが既に居なか った。 そんなに甘くない事は判っていたのでもうここで夕暮れまで頑張る覚悟を決めた。 オオジュリ ンの群れは相変わらず出入りしていたがお目当ての姿はなかなか現れない。 聞けばツリスガラは恐 らく1羽だけが居てオオジュリンの群れに誘われる様に出て来るそうだ。 しかしオオジュリンほど葦の 上の方には登らず真ん中より低い所で動き回るとの事だ。 どうやら100m四方の範囲内を行動して いるらしかった。
 そうこうする内に行動半径と思われる範囲に誰言うとも無く数人の野鳥ファンが散ってそれぞれの立 ち位置でツリスガラを狙う態勢になった。 しばらく辛抱強く待っていると葦原の奥にオオジュリンとは異 なる鳥陰が垣間見えた。 眉斑が明瞭ならオオジュリンの雌だしツリスガラの様な過眼線とは異なるの でそこさえ見えれば見極められる。 AFではピントリングが迷う事は分かっていたのでMFでファインダ ーに目を凝らす。 するとまさにその姿がはっきりと見えた。 数枚シャッターを切ったが葦が被って部 分的な姿しか捉えられない。 しかもわずか10秒程で見えなくなってしまった。 僕の呼ぶ声で皆が集 まって来たが時既に遅し。またそれぞれ思い思いの場所に散って長い持久戦となってしまった。 他の 野鳥に色気を出しつつ常に葦原に神経を集中してひたすら待った。 それから1時間ほど待っただろう か。 同じ所で再び似たような状況でその姿が垣間見えた。 やはり葦原の手前には出て来ず奥の方 で動き回っている。 しかも今度はかなり長く終ってみれば4分程も採餌行動を取ってくれた。 撮影し ながら必死に皆を呼んだが聞こえないらしく誰も来ない。 100枚ほど切ってほとんどゴミ箱行きながら 中には何とか見られる画像が数枚得られた。 だが掲載の画像も上下の2枚は手前に葦が薄く被って おり決して楽な撮影ではなかった。 上記の通りこれらは全てMFで撮ったもの。 因みに3枚目は葦の 茎をめくって餌らしきものを見つけたところで本種の習性を表現出来た画像なので個人的には気に入 っている。過眼線が淡褐色なので雌だろうか。前日に他の人に見せてもらった画像は確か過眼線が黒 かったので別個体の雄、つまり少なくとも2羽居るという事になるがどうだろうか・・? もしそうなら雄を 狙ってまた行きたいところだが現場でチラッと見せてもらったモニター画像なので今となっては確かな 事は言えない。
 今回個人的に初の撮影となったので撮影難易度はオマケで星4個とした。 なお本種の撮影で僕の 撮影野鳥数が亜種ベースで大台の300亜種に到達した。 但し種としてはまだ279種で300種までは もう少し年数が掛かりそうだ。 デジカメで撮った野鳥としては2007年3月6日に最初の野鳥であるト ビを撮影して以来15年も掛かった事になり年平均20亜種というペースだ(フォトギャラリー第278回参 照)。 なおトップページの掲載鳥数は野鳥ではない移入種なども含むため今日現在既に300より大き い数字になっている。


 オオジュリン:フォトギャラリー第697回他参照
 トビ:フォトギャラリー第664回他参照



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