フォト_ギャラリー

2021年10月31日 [ 第671回 ]

 オシドリ,ムジセッカ,アオハライソヒヨドリ,マガン,シマアオジ,オオミズナギドリ

 
 ▲ 恵比寿神社からの朝焼け

 舳倉島1泊目の夜が明けた。 僕のここでの朝のルーティンは民宿つかさから反時計回りに海岸線 を巡り、まず恵比寿神社近くで探鳥する事から始まる。





 

 

 オシドリ(上・下上=雄、下下=雌) Mandarin Duck Aix galericulata

 分類:カモ目 カモ科

 全長:45.0cm

 翼開長:69.5〜77.0cm

 分布:東北地方以北で夏鳥。それ以南で漂鳥または冬鳥。

 生息地:平地〜山地の林、湖沼、河川、水田など。

 食性:ドングリ、草など。

 レッドリスト:情報不足(DD)

 フォトギャラリー:第551回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:06時18分02秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:1250

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:06時18分02秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:1250

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 海岸に沿って歩いていると昨夜食卓を囲んだ日本野鳥の会の人と取材班が観音堂の近くでマガンを 撮影していた。 背後からしばらく眺めたあと邪魔をしちゃいけないと思い先へ進んだ。 シラスナ遺跡 付近まで歩いたところで上空を数羽のカモの群れが通過して行った。 オシドリの雌雄とエクリプス(雄 の非繁殖羽)だった。 他にもぱらぱらと何種かのカモの群れが通過して行った。 彼らはいざとなれば 海上に浮かんで休めるから島が有るからと言っていちいち降りて来て休む必要は無いのだろう。





 

 ムジセッカ Dusky Warbler Phylloscopus fuscatus

 分類:スズメ目 ムシクイ科

 全長:12.0cm

 翼開長:不詳

 分布:全国で少ない旅鳥または冬鳥。

 生息環境:藪、灌木林など。

 食性:昆虫、蜘蛛など。

 フォトギャラリー:第670回他参照

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:07時34分48秒

 シャッタースピード:1/3200秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 更に進むと奥津比盗_社の近くにムジセッカの姿が有った。 朝だったせいか藪の中に隠れず草に 止まっていた。 別のポイントながら2日連続でムジセッカが撮れた。 しかも今回は自分で見つけたう え前回に続き特徴的な足指の裏側の色が見えている(下記拡大写真参照)。
 このあと民宿の女将さんに呼び止められた。 何と長期予報で明日から数日間へぐら航路が欠航す る見込みだとの事。 元々長めの4泊を予定していたがそれを越えて欠航する可能性も有るそうだ。  今回は予定を延長出来ない事情が有って当初計画を早めて今日中に本土に渡らなくてはならなくなっ た。 危険を冒して賭けをする事も考えたが悶々と考えあぐねた結果、以降の予定を組み直して確実 なこの日15時の便で本土に戻る決心をした。





 

 

 アオハライソヒヨドリ(雄?) Blue Rock Thrush Monticola solitaries pandoo

 分類:スズメ目 ヒタキ科

 全長:21.0cm

 翼開長:35.0cm

 分布:迷鳥。

 生息環境:海岸や河川の岩場、農地など。

 食性:昆虫、爬虫類など。

 フォトギャラリー:第392回他参照 

 撮影難易度:★★★★★


 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:10時38分59秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:10時39分15秒

 シャッタースピード:1/3200秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 とは言えまだ時間は有る。 ゆっくり構えていたが4泊5日の予定が1泊2日になってしまったので慌 ただしく島巡りを再開したら松林でイソヒヨドリらしき姿を見つけた。 実は島のあちこちで見かけていた が何しろここは舳倉島なので手抜きせずその姿を撮影した。 撮影条件に恵まれず影が掛かってよく 見えなかったが後で画像を見てアオハライソヒヨドリと判った。 過去個人的には舳倉島と天売島で1 回づつそれっぽい姿を見つけているが胸がよく見えずかなり疑問が残ったが今回は胸まで青いのが見 えていてかなり自信を持って同定した(フォトギャラリー第301回・第392回参照)。 しかしあまりにも 珍鳥なので念の為あるレンジャーに画像を見せたところイソヒヨドリの雌や幼鳥にも時期的にそういう 時が有るというよく聞く話と腹や脇の羽縁が淡色なのがネガティブな要素だと言われた。 また本亜種 は南国の鳥のイメージだとの事。 よって今回もキャプションに「?」マークを付ける事にした。 なかな か首を縦に振ってくれないシビアなレンジャーではある。 いつかきっと文句無しな個体を見つけたいと 気持ちを新たにした。





 

 マガン Greater White-fronted Goose Anser albifrons

 分類:カモ目 カモ科

 全長:72.0cm

 翼開長:138.0cm

 分布:本州以北で冬鳥。

 生息環境:湖沼、水田、湿地、河川など。

 食性:落ち穂、青草など。

 レッドリスト:準絶滅危惧(NT)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:第603回他参照


 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:10時47分42秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 朝取材班が居た観音堂の辺りに通りかかったらまだマガンが居た。 およそ彼らが居そうにない岩礁 に2羽の姿が有り逃げる様子も無くかなり近かったのでここは撮影しない手は無い。





 
 ▲ タコクラゲ

 島を1巡して港近くに来てみると大きなクラゲがたくさん浮いていた。


 
 ▲ へぐら航路 「希海(のぞみ)」





 

 シマアオジ(雌タイプ) Yellow-breasted Bunting Emberiza aureola

 分類:スズメ目 ホオジロ科

 全長:15.0cm

 翼開長:不詳

 分布:北海道で少ない夏鳥、日本海側の島嶼部などで稀な旅鳥。

 生息環境:平地の草原、牧草地など。

 食性:草の種子、昆虫など。

 レッドリスト:絶滅危惧TA類(CR)

 フォトギャラリー:第374回参照

 撮影難易度:★★★★★


 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:13時46分11秒

 シャッタースピード:1/1000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 まだ時間が有ったのでぎりぎりまで頑張ろうと歩いていたら数時間前に出会った男性がシラスナ遺跡 近くで海岸にスコープを向けていた。 シマアオジが居ると言う。 3年半前に恵比寿神社で撮影して以 来だ。 今回も雌タイプ。 ちょっと遠かったのでとりあえず300mmレンズで押さえたあと三脚を据え て2倍のテレコンを付けた500mレンズに交換して再びファインダーを覗くと既にその姿が消えてい た。 出航の時間ぎりぎりまで待ったが二度とその姿は現れず初めに押さえた画像しか得られなかっ た。





 

 オオミズナギドリ Streaked Shearwater Calonectris leucomelas

 分類:ミズナギドリ目 ミズナギドリ科

 全長:49.0cm

 翼開長:120.0cm

 分布:全国で漂鳥。

 生息環境:海上、沿岸、沖合など。

 食性:魚類、イカなど。

 フォトギャラリー:第475回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2021年10月3日

 撮影時間:15時39分13秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 後ろ髪を引かれる思いで船に乗ったが当然まだ探鳥は終らない。 幸い波しぶきは少なかったので 上部デッキから海鳥を狙う。 しかし撮れたのは定番のオオミズナギドリだけだった。





 
 ▲ 七ツ島


 
 ▲ ペンションベッセル輪島

 本土には戻ったが当初の予定よりだいぶ短縮する結果となったので輪島市内に宿を取って翌日も石 川県下で探鳥する事にした。

 
 ▲ 郷土料理 名月

 へぐら航路が欠航した時にしか行かなかった郷土料理の「名月」で久々に夕食を摂る事にしたがそ れもここで急遽1泊する事に決めた目的の一つだ。 コロナ禍の影響でこの店も2年半ぶりだ。

 

 手前はサザエと刺身(ヒラメの縁側・甘エビ・アワビ)、中左はウニ、右は香箱蟹(コウバコガニ=ズワ イガニの雌)、奥右はコッペ(マンタのヒレ)、軟骨ごと全部食べられる。軟骨がコリコリして食感が良 い。


 
 ▲ ノドグロ。


 

 タラの粗煮(手前の箸は輪島塗、後で頂いた。左の醤油は無関係)。 奥の酒は地酒「ひや」。
 マスター曰く「粗煮が煮れない板前はアカン」「味は目で見て味見は一回」「この艶が出せるのは自分 だけ」との事。


 
 ▲ タラの粗煮の骨から取った出汁。 「気が向かにゃ作らん」との事。


 ▲ 更に出汁をかけてワサビの効いた粗煮茶漬けで締め。
身も心も満腹。

 マスター(僕は大将と呼んでいる)のお父様は輪島塗の人間国宝、角藤弘悦氏との事。 その漆塗り の技術はお弟子さんに継承されて国宝園城寺(三井寺)の修復などにも生かされているとか。






イソヒヨドリ:フォトギャラリー第643回他参照





 
 ▲ 拡大写真:ムジセッカの識別点



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