
フォト_ギャラリー
2021年02月27日 [ 第624回 ]
アトリ,余録;プラナー
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アトリ(雄冬羽と思われる) Brambling Fringilla montifringilla
分類:スズメ目 アトリ科
全長:16.0cm
翼開長:25.5cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:平地〜山地の草原、林など。
食性:木の実、種子など。
フォトギャラリー:第620回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
撮影日:2021年2月17日
撮影時間:09時40分17秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:1250
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
朝から雪の降る日だったが用事が有りいつもの様にカメラを持って出掛けた。 降雪も雨に比べれば
まだしも耐えられる。 その道すがらアトリの小群が木に止まっていたがなかなか抜けた所に止まってく
れず田圃と藪に囲まれた狭い道を歩いていたのでアングルが限られておりアトリにしては撮影に時間
を要した。 この時には雪がやんでいて何の変哲もない普通の画になってしまった。 用事がメインで
探鳥はついでだったのでポイントを巡って遠回りしたものの大した成果は得られなかった。

余録;プラナー
1895年ドイツのツァイス社がガウス ( ※ ) の望遠鏡の対物レンズを応用したプラナーというレンズ
を世に出した。 このレンズも見た目では分りにくいが屈折面ごとにまとめると前回余録のトリプレットと
同様パワー配置は正負正の左右対称形だ。 このレンズにはハイパークロマティック・レンズというアイ
デアが導入されている。 両側の張り合わせレンズで凹凸両レンズに同じ屈折率で分散が異なるレン
ズを選ぶ事で色収差以外の諸収差を補正した後で張り合わせ面の曲率を変えても色収差だけを補正
出来るという特長が有り計算能力の低かった当時はレンズを設計しやすいという利点が有った。 しか
しコマ収差の補正が不十分だったので更に改良されたレンズも開発された。 これらのタイプは望遠鏡
の対物レンズが元となった事からまとめてガウス型と呼ばれるがガウス自身はあまり関係していない。
※ ガウス:ドイツの数学者・物理学者・天文学者。 磁石で使われている単位ガウスはこのガウスに
ちなむ。
参考文献:小倉敏布「写真レンズの基礎と発展」朝日ソノラマ社1998年
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