フォト_ギャラリー

2020年11月23日 [ 第600回 ]

 シマフクロウ,シノリガモ,ヒメウ,オジロワシ,カワガラス

 

 

 

 シマフクロウ(上・中手前=雄、中奥・下=雌) Blakiston's Fish Owl Ketupa blakistoni

 分類:フクロウ目 フクロウ科

 全長:63.0〜70.0cm

 翼開長:175.0〜185.0cm

 分布:北海道で局地的に留鳥。

 生息環境:平地〜山地の河川、林、森林など。

 食性:魚類、甲殻類、小型哺乳類、鳥類など。

 レッドリスト:絶滅危惧TA類(CR)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:17時18分39秒

 シャッタースピード:1/80秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:6400

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:17時21分31秒

 シャッタースピード:1/80秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:6400

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:17時21分37秒

 シャッタースピード:1/80秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:6400

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 

 シノリガモ(上=雄、下=雌) Harlequin Duck Histrionicus histrionicus

 分類:カモ目 カモ科

 全長:43.0cm

 翼開長:66.0cm

 分布:主に北日本で冬鳥。少数が繁殖

 生息環境:海岸。

 食性:貝類、甲殻類、魚類など。

 レッドリスト:絶滅のおそれのある地域個体群(LP)東北地方以北のシノリガモ繁殖個体群

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:13時03分31秒

 シャッタースピード:1/2500秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:13時13分43秒

 シャッタースピード:1/800秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 ヒメウ(中央2羽) Pelagic Cormorant Phalacrocorax pelagicus

 分類:カツオドリ目 ウ科

 全長:73.0cm

 翼開長:98.0cm

 分布:本州以南で冬鳥、北海道で留鳥。

 生息環境:沿岸、河川など。

 食性:魚類など。

 レッドリスト:絶滅危惧TB類(EN)

 フォトギャラリー:第392回参照

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:14時14分25秒

 シャッタースピード:1/400秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 オジロワシ White-tailed Eagle Haliaeetus albicilla

 分類:タカ目 タカ科

 全長:雄80.0cm 雌95.0cm

 翼開長:180.0〜230.0cm

 分布:本州以北で冬鳥または留鳥。

 生息環境:海岸、河川、湖沼など。

 食性:魚類、両生類、哺乳類などの主に屍肉。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:第78回他参照

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:15時59分55秒

 シャッタースピード:1/160秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラム

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:1600

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 カワガラス Brown Dipper Cinclus pallasii

 分類:スズメ目 カワガラス科

 全長:22.0cm

 翼開長:31.0cm

 分布:九州以北で留鳥。

 生息環境:平地〜山地の渓流、河川など。

 食性:水生昆虫、魚類、甲殻類など。

 フォトギャラリー:第520回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:13時01分54秒

 シャッタースピード:1/200秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 カモメ Mew Gull Larus canus

 分類:チドリ目 カモメ科

 全長:45.0cm

 翼開長:118.0cm

 分布:九州以北で冬鳥。

 生息環境:海岸、沖合、湖沼、河川など。

 食性:魚類、ゴカイ、エビなど。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2020年10月27日

 撮影時間:11時23分46秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:北海道

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 07:25発の羅臼への路線バスに乗車するべく早朝宿を出て釧路駅前へやって来た。 羅臼到着は 11時頃の予定。 ここから先はひたすら一般道を走る。 3時間半の長丁場で途中休憩や運転手の 交代が有る。 下車時に現金払いしても良いが釧路駅前バスターミナルの窓口でチケットを買った。  羅臼本町まで片道4,940円。
 車窓には牧場が点在する。 バスが市街地を通る時には多少の乗客の乗り降りが有ったが都市間 の部分では僕一人の貸し切り状態だった。 日本で唯一地平線が見られると言う根釧台地に差し掛か ると遥か彼方まで延々と直線道路が続く。 知床半島の海岸沿いに出ると沖には国後島が見えて来 る。 いよいよ最果ての地へやって来た。 今回は釧路で1泊したが夜行バスに乗り継げば大阪から羅 臼へ3日目に来る事も可能だ(勿論飛行機などを利用すればもっと速い)。 ともあれこの旅では4日目 になった訳だ。
 羅臼本町バス停から歩いて道の駅知床・羅臼のレストランに向かった。 ここで昼食。 サバ焼き定 食950円を平らげる。
 レストランで窓際の席に着いて窓の外を眺めていると海上をカモメ科の群れが飛び交っていた。 国 後島を背景にカモメが飛んでいたので撮影。 今回でフォトギャラリーも第600回となったが何とカモメ はフォトギャラリーに1度も載せた事が無く今回が初登場だ(画像掲載順は前後する)。
 今夜の宿「民宿鷲の宿」ではバス停からの送迎をしてくれるという事だったが道すがら探鳥したかっ たので道の駅から歩いて宿へ向かった。 途中野鳥の声は聞こえたが撮影は出来なかった。 翌朝は 早いので朝食無しで1泊1食と観察舎利用料を合わせて9000円。 ビールが500円。
 宿に着くなり荷物を降ろす間も無く前を流れる小川にカワガラスの姿を見つけた。
 宿に荷物を降ろし周辺を歩いてみた。 道路に出て海を見るなり数羽のカモが見えた。 望遠レンズ で見てもよく判らない。 図鑑で見た記憶は有るが初見だ。 別種と勘違いしながらも本腰を入れて撮 影した。 後で調べてみてシノリガモと判った。 なお余談だがフォトギャラリー的には大阪府以外で撮 影して掲載した野鳥種がシノリガモで100亜種目となった。
 更に道を進んでクジラの見える丘公園に登ってみたがクジラは見えなかった。 羅臼ではシーズンに なるとホエールウォッチングの観光船が出るが今はシーズンオフで観光客も少ない。 僕にとっては野 鳥が見られれば良いから世間のシーズンオフはあまり関係が無い。 クジラの見える丘公園から来た 道を戻って坂道を下っていたら眼下の岩礁にウの群れが見えた。 近い所から望遠レンズを覗くとウミ ウとヒメウの混群が休んでいた。
 市街地に戻ってみると羅臼岳の雲が晴れて絶景が見られた。 薄く冠雪している。 羅臼は知床国立 公園、世界自然遺産の知床半島の一角。
 宿に戻ると川岸から何かが飛び立つのが見えた。 白い尾がくっきりと見えオジロワシだと気付い た。 だが時既に遅し、飛び去る後ろ姿をどうにか押さえたが見ての通りの画となってしまった。
 宿でひと風呂浴びカメラを持って別棟の食堂へ向かった。 この宿を取った目的はシマフクロウだ。  食堂はそのまま川に向いた観察窓になっていて既に数人の宿泊客がカメラをスタンバイさせていた。  川にはシマフクロウの眼に配慮した80分の1秒に1回発光する特殊な照明が向けられていてシャッタ ースピードを80分の1秒に合わせておかねばならないと言う。 ストロボは当然使用禁止。 宿はシマ フクロウの生息する川に面して建っている。 しかし相手は自然界の生き物。 必ず見られるという保 証は無い。 事実前日は夜中の3時になるまで見られなかったと言う。 僕は翌朝始発で出立しなけれ ばならないのであまり遅くまで頑張れない。 こればかりは運次第だ。
 と思いを巡らせながら弱い照明に照らされた川の一角にカメラを向けて眺めていると大きな塊が降り て来たのが見えた。 シャッターを切りながら「来た来た!」と小声で叫ぶ。 料理の準備をしていた女 将さんが素早く部屋の照明を落として初めてお喋りをしていた常連さん達も気付き撮影が始まった。  こんなに早い時間から来るとは誰も予測していなかったらしくちょうど食堂に来た人も居て慌ててカメラ を構える。 何と夕食前に会えた。 しかも感動に浸りながら撮影しているともう1羽飛来して先に来た1 羽を追い払うシーンも見せてくれた。 先に来た方は左足に足環が付いていて雄、後から来た方は足 環が無く雌だそうだ。 雌雄が同時に見られる事は滅多に無く大変な幸運だとの事だ。 雄は魚を呑み 込んで行ったがこの雌も魚を捕まえている(本種3枚目)。 日本のフクロウ科の中で最大とされ個体数 はわずか100羽程度と見られている。 地元の人ならともかく僕の様に遠征してランダムに探鳥して見 つかる相手ではない。 ここには見学のつもりで来たがまさかこんなにすんなり見られるとは思ってな かった。
 因みに英名と学名にはブラキストンの名が付いている。 ブラキストンは津軽海峡に生物学的な境界 線(ブラキストン線)が存在する事を指摘したイギリス人だ(フォトギャラリー第146回・第386回参 照)。 シマフクロウはそのブラキストン線の北側にしか居ない。
 シマフクロウが照明の外へ飛び去ってしばらく経ったので満足感に浸りながら祝杯を上げる。 この 日の献立は刺身やキンキの煮つけなど。 メフンというシャケの血合いも出された。 初めてだと思って 食べてみたらどこかで食べた事の有る味だった。 この日は大きな目的を達したので明日に備えて 早々と就寝した。


 ウミウ:フォトギャラリー第392回他参照




 


 撮影地風景:

 
 阿寒バス釧路羅臼線 10月27日 07:20

 
 阿寒バス釧路羅臼線の車窓風景 10月27日 09:12

 
 阿寒バス釧路羅臼線の前面展望

 
 阿寒バスの車窓風景 10月27日 10:35

 

 
 道の駅知床・羅臼 10月27日 11:05

 
 サバ焼き定食

 
 民宿鷲の宿 10月27日 12:24

 
 クジラの見える丘公園からの眺望 10月27日 13:51

 
 羅臼岳 10月27日 15:27

 
 鷲の宿の食堂

 
 鷲の宿の夕食



トップへ
戻る
前へ
次へ