フォト_ギャラリー

2021年10月10日 [ 第668回 ]

 カケス

 

 カケス(亜種カケス) Eurasian Jay Garrulus glandarius japonicus

 分類:スズメ目 カラス科

 全長:33.0cm

 翼開長:50.0cm

 分布:本州、四国、九州などで留鳥または漂鳥。

 生息環境:平地〜山地の林。

 食性:木の実など。

 フォトギャラリー:第636回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2021年9月27日

 撮影時間:10時47分39秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:1250

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 気が付けば久々のカケスだ。 改めて個人的な過去の撮影履歴を調べてみたら6月から8月の撮影 が皆無だと分かった。 この辺りでは留鳥という認識だったが漂鳥という事になる。 自分の主観的な 印象だけでなくきちんと客観的なデータを取る事が大事だという認識を新たにした。 因みに前者を文 系脳、後者を理系脳などと言われる。 エビデンスの無い主観は信憑性を疑われる所以だ。 人間の 主観ほどいい加減なものは無い。 身近な例で言えば錯視や錯覚などが挙げられる。 運転中に下り 坂だと感じたが実際には上り坂だったとか撮影に夢中で時間の経過を感じなかったとか人間の主観ほ ど当てにならないものは無いと自分でも思う。 一方でマニュアル撮影する時の露出は経験値的に概 ね感覚通りの撮影で正解という場合が多いのも事実だ。 今回はAE撮影だがこれも経験的にAE撮影 で適正露出が得られるという直感が正しかった結果だ。 世の中は常に一方が正しいと言えるほど単 純には出来ていないという事だろうか。 考えてみれば錯覚を起こすという事は錯覚を起こさない場合 よりも生存競争の過程で自然淘汰される可能性が高いはずだ。 しかし我々はその中で生き残った錯 覚を起こす者の子孫だ。 人間以外の動物の世界でも自分を実際よりも大きく見せ錯覚を利用して相 手を威嚇するという戦術が効果を発揮している様である。 戦国時代には自軍を実際よりも大軍に見 せるという戦法が取られた事も有る。理屈から言えば錯覚を起こした方が負ける筈である。 しかし人 間を始め多くの動物は錯覚を起こす遺伝子を受け継いでいる。 世の中は必ずしも理屈通りではな い、正解が一つとも限らない、人類は全てを知り尽くしている訳ではなく未解明の部分も多いという事だ ろう。
 今回のコラムも何とかカケスの画像1枚で乗り切った・・・(と思うのも勘違い、錯覚の一種だろう か?)



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