フォト_ギャラリー

2021年01月29日 [ 第617回 ]

 ベニマシコ,余録;レンズクリーニング用具

 

 

 ベニマシコ(上=雄、下=雌) Long-tailed Rosefinch Uragus sibiricus

 分類:スズメ目 アトリ科

 全長:15.0cm

 翼開長:21.0cm

 分布:北海道で繁殖。本州以南で冬鳥。

 生息環境:平地〜山地の草原、林など。

 食性:木の実、種子、昆虫など。

 フォトギャラリー:第615回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2021年1月18日

 撮影時間:09時10分44秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2021年1月18日

 撮影時間:09時47分09秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 ベニマシコは警戒心が強いのか弱いのかよく分からない。 たまたま通りかかった道端の木に雄の 姿を見つけファインダーを向けたら藪の方へ飛んで逃げそっちは逆光側だったので背を向けて反対側 の茂みを眺めていたら背後からわざわざ目の前に飛んで来てちょうどいい所に止まってくれた。 最近 こういう事がたまに有る。 雌はだいぶ歩いた先の別の場所で、ここまで眼先や腰の辺りに赤味が無 ければ雄若鳥ではなく雌と判断して良いだろう。
 ところでこの撮影の数日前ふと思い立って久々にレンズのメンテをした。 横着な性格で長らく手入れ せず放置していたので画質が気になりガラス面をクリーニングした。 汚れを放置しているとフレア(※) の原因になる。 滅多にそういう事をしないのでブロアブラシ以外は高校生の頃に買ったクリーニング キットが未だに残っていて自分でも驚いた(下記余録参照)。

 (※) フレア:画面全体が白く霞んだ様になる現象


 
 余録;レンズクリーニング用具(例)

 このホームページは初心者の人も見ていると思うのでカメラの手入れについて触れておきたい。 右 からブロアブラシ、無水アルコールなど、左上はシリコンクロス、下はレンズペーパー。 ひと通り揃った キットが各種市販されているので初めての人も手軽に揃えられる。 この他ピンセットや綿棒などを使う 人も居る。 ピンセットは細かい所を拭く時などにレンズペーパーを巻き付けて使用する。 綿棒はガラ ス以外の部分に使用(レンズ表面やミラーなどのガラス面には使用しない)。
 子供のころ父のカメラを壊してしまい自分で分解修理しようとしたら更に傷口を広げてジャンクにして しまったほろ苦い思い出が有る。 手入れと言ってもカメラ内部の事についてはゆめゆめ自分で分解し て後悔しない様にきちんとメーカーや専門店に依頼する様にしなければならない。 ここでは日常のメ ンテについて紹介するに留めたい。 カメラの手入れと言っても自分で出来る範囲は限られている。  デジタル一眼の場合フィルムカメラと違ってローパスフィルターという撮像素子表面の部分に埃が付着 するという宿命が有る。 一眼レフカメラはレンズ交換時にミラーボックスが露出しその奥にシャッター 幕が有るからシャッターが開いた時にミラーボックスを経由して奥に有るローパスフィルターまで埃が侵 入してしまう。 フィルムカメラなら1枚だけの損失でフィルム送りすれば済むがデジタルではそうは行 かない。 撮影した画像全てに埃が写り込んでしまう。 ブロアブラシで埃を飛ばすくらいなら自分で出 来るし最近の機種ではある程度カメラ本体に埃を除去する機能が付いているがそれでもなお除去出来 ない場合はクリーニングする必要が有る。 慣れた人なら自分で出来ない事も無いが手を出すのが怖 い部分ではあるので僕はメーカーのサービスセンターに依頼する様にしている。 一方レンズの方は前 玉(被写体側のレンズ)と後玉(カメラ本体寄りのレンズ)が汚れやすいのでいちいちメンテに出すのは 手間が掛かり過ぎる。 特に前玉はフィルターやキャップを付けていなければ常時外部に露出しており 現場で汚れる事も有るのでその場で対処しなければならない。 汚れや埃を拭き取るだけなら自分で 手入れしたい。 しかしレンズはハンカチやティッシュなどでゴシゴシこすってはいけない。 ガラス素材 の表面に微細な傷が入ってしまうと修復不能になってしまうから専用の布などを使う(眼鏡用などのシリ コンクロスで良い)。 と言っても埃が付着したままで拭くと埃がレンズ面を傷つけてしまう恐れが有るか らまずブロアブラシで出来るだけ埃を吹き飛ばす。 精密機械に水分は禁物なので息を吹きかけるの はご法度。 その為にブロアブラシが有る。 因みにスプレー式のも有るが中の液体が噴き出す事が 有るので僕はあまり使わない。 次にレンズペーパーに無水アルコールなどを沁み込ませてレンズ面 を軽く拭く(因みに一眼レフのレンズにはまず無いがプレスチック製のレンズにアルコールは使えない。  アクリル製のファインダースクリーンや液晶モニターカバーなどにも不可)。 アルコールでは指紋など の油汚れは落としきれないから専用の混合液などを使う人も居るが水を含まない液である事が好まし いから医療用や手の消毒に使う様なアルコールで代用しない方が良い。 アセトンやベンゼン等の有 機溶剤もレンズ表面のコーティングに良くない可能性が有るので使用は避けたい。 レンズ面を拭く時 は中央から外へ向かって渦を描く様にするのがコツだ。 そのままでは拭きムラが残るからある程度 汚れが落ちたらシリコンクロスなどの柔らかい布で軽く乾拭きする。 最後にもう一度ブロアブラシを吹 きかけて仕上げる。 屋外ではブロアブラシを使う程度の事しか出来ないが前玉の汚れはあまり神経 質に気にしない様にしている。 ちょっと埃が付いている程度ならさほど影響は無いからだ。 とは言え レンズ面が結露などで曇ってしまうと何も見えないし野鳥たちは待ってくれないのでシャッターチャンス の為にはカメラなんぞ壊してナンボと思っている僕はついつい埃ごとシリコンクロスで拭いてしまうがお 勧めは出来ない。 後玉が汚れていると影響が大きいからレンズ交換時は汚さない様に要注意。 外 したレンズはレンズカバーを付けて保管する。
 保管と言えばカメラを長期間保管する場合はケース無しの状態で防湿庫に入れておくのがベストだと 思うが僕はそういう事に無頓着なので乾燥剤と一緒にカメラバッグに入れたままにしている。 そのせ いで昔使っていたレンズ資産の一部に内部に蜘蛛の巣状のカビが生じてしまったのが有る。 カメラの レンズは何枚ものレンズ群で出来ていて奥の方のレンズが曇ったら分解しない限り清掃出来ない。  サービス期間の終了したオールドレンズは専門業者に依頼するしか無いがジャンク覚悟で自分で専用 工具を使って分解する人も居て前玉付近の浅い所のレンズなら何とかなる様な気もしている。 しかし 内部のレンズには非常に柔らかく傷つきやすい特殊素材が使われている場合が有る。 部品を損傷し たり紛失したり精度が狂ったりする恐れも有る。 いくら今は使ってないレンズとは言え現役レンズが故 障した時に臨時代理として再登板する予備レンズなので壊したくない。 いつか悪魔の囁きに負けて分 解修理に挑戦して「元に戻らなくなってしまったのだ・・・」という事になってしまうかも知れないキケンな 自分が怖い。



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