フォト_ギャラリー

2021年01月25日 [ 第616回 ]

 ウグイス,ルリビタキ,タシギ,コジュケイ

 

 ウグイス Japanese Bush Warbler Cettia diphone

 分類:スズメ目 ウグイス科

 全長:雄16.0cm 雌14.0cm

 翼開長:雄21.0cm 雌18.0cm

 分布:全国で漂鳥。

 生息環境:笹などの茂る林。

 食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。

 フォトギャラリー:第615回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2021年1月14日

 撮影時間:09時54分46秒

 シャッタースピード:1/3200秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 ルリビタキ(雄若鳥) Red-flanked Bluetail Tarsiger cyanurus

 分類:スズメ目 ヒタキ科

 全長:14.0cm

 翼開長:22.0cm

 分布:全国で漂鳥。

 生息環境:平地〜山地の林など。

 食性:昆虫、木の実など。

 フォトギャラリー:第615回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2021年1月14日

 撮影時間:09時07分24秒

 シャッタースピード:1/2500秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 タシギ(?) Common Snipe

 Gallinago gallinago

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:26.0cm

 翼開長:44.0〜47.0cm

 分布:全国で旅鳥または冬鳥。

 生息環境:水田、干潟など。

 食性:ミミズ、幼虫、甲殻類など。

 フォトギャラリー:第606回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2021年1月14日

 撮影時間:08時53分26秒

 シャッタースピード:1/800秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 コジュケイ Chinese Bamboo Partridge Bambusicola thoracicus

 分類:キジ目 キジ科

 全長:27.0cm

 翼開長:40.0cm

 分布:本州、四国、九州などで留鳥。外来種。

 生息環境:平地〜山地の林、農耕地など。

 食性:種子、芽、葉、昆虫、蜘蛛など。

 フォトギャラリー:第512回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2021年1月14日

 撮影時間:08時05分41秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 今回の掲載順は満足度の高い順で結果的に撮影順とは逆になった。 ウグイスは恐らく番いが藪の 中に居て地鳴きしていた。 しばらく辛抱していると1羽が姿を見せてくれた。 草は被ったがいかにも ウグイスの生態という画が撮れたのでこれはこれで納得の結果だ。
 フォトギャラリーに3回連続の掲載となるくらい頻繁に撮れているが今季は雌タイプしか見ていなかっ たルリビタキも今回は雄の若鳥とはっきり判る個体に出会えてまずまずの画が撮れた。 両種とも藪 の中を好むので僕の満足度は高い。
 一方タシギと思われるジシギは悔しさの方が大きい。 バードウォッチングにおいては嬉しい事よりも 悔しい思いをする事の方が多い。 水路脇を歩いていたら近い所に居たのに気付かず飛ばしてしまっ た。 遠くに降りるのが見えたので何とか押さえたがなにぶん遠かったのでこの画質だ。 しかも数枚 撮ったところで水路の中の雑草に保護色で紛れ込んでしまいロストしてしまった。 ちょうど道の反対側 から通行人が通りかかったがそのすぐ脇を通ったのに飛ばなかったので気付かない内に飛び去ってし まったと思い込んで見失った地点まで近付いてみたら実はまだ同じ所に居て望遠レンズを覗いた瞬間 に飛び立ちはるか見えない所まで飛び去ってしまった。 また不用意な失敗をしてしまい悔しさだけが 残った。 おかげでタシギかどうか確証が無い。 まあ嘴が長いしその可能性が高いだろうというだけ だ。
 最後のコジュケイがこの日最初の撮影で姿より先に進行方向からけたたましい鳴き声が聞こえてい た。 ただし聞き慣れたコジュケイの鳴き方ではなく先日アリスイを撮った地点だったのでもしかしたら と思いながら慎重にその姿を探したらコジュケイの姿が有った(声の主かどうかは明らかではない)。  撮影条件が厳しくてどこが尻やら頭やら判りにくい画になってしまった。 コジュケイも先日掲載したソ ウシチョウと同じく外来種だ。 日本に移入した経緯は若干ソウシチョウとは異なり大正時代に狩猟用 に放鳥されたものが野生化したのが主な原因と見られている。 今とは時代が違うとは言え悲劇的な 運命に翻弄された鳥だ。 在来種への影響はそれ程でもないと考えられているらしく特定外来生物に は指定されていないから駆除の対象ではない。 先日ソウシチョウのコラムで特定外来生物の捕獲に 懸賞金を懸ける提案をしたが実はこれには穴が有って悪知恵の働く誰かが隠れて飼育して繁殖させ 捕獲したと偽って不正に懸賞金を受け取る可能性が有る。 しかしネガティブな意見を出すのは簡単な のであって何もかも頭から否定していては何も出来ない。 そういう無駄な損失が有り得ると踏まえたう えで問題と取り組む覚悟がどれだけ納税者に有るかが問われる。 そうなると問題が解決しない最大 の理由は人々の多くが特定外来生物にあまり関心を持っていない、或いは認識していないからという 事になって来ると思う。 世論の高まりが無ければわざわざ予算を掛けて対策に乗り出す流れにはな らないだろう。 今よりもっと野鳥ファンが増えてソウシチョウやコジュケイが入口になり「外来種って 何?」という関心を持ってもらい世の中が良い方向へ動く一助となれば日々フィールドを駆け回りコラム を書いている野鳥ファン冥利に尽きるというものだ。


 アリスイ:フォトギャラリー第605回他参照
 ソウシチョウ:フォトギャラリー第612回他参照



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